コラム

建設業許可の建具工事とは

建具工事とは、建築物において部屋や建物の空間を仕切るための部位や設備などの工事です。
金属製建具取付け工事やサッシ取付け工事、カーテンウォール取付け工事、シャッター取付け工事、自動ドア取付け工事、木製建具取付け工事、さらにはふすま工事などが該当します。

これらの工事は、単に空間を分けるだけでなく、防音や防犯、断熱効果など機能性を高める重要な役割を果たします。

建具工事で扱う主要な素材とその特徴

建具工事でよく使用される主要な素材には、木材、金属、ガラス、プラスチックなどがあります。
木材は温かみのあるデザインが魅力で、住宅の内部建具として広く使用されています。

一方、金属は耐久性や防犯性に優れており、シャッターやカーテンウォールなどに多用されます。
ガラスは採光やデザイン性の向上を目的として用いられ、断熱性や遮音性に優れたものも多く存在します。

プラスチックは軽量で扱いやすく、コスト面でも利点があるため場所や用途に応じて選択されています。
これら多様な素材を的確に使い分けることが、建具工事の重要なスキルとなります。

大工工事や内装仕上工事との違い

建具工事は、工作物に木製や金属製の建具を取り付ける工事を指します。
他の工事業種との違いを明確化するためには、それぞれの役割を正確に把握する必要があります。

大工工事は建物の基礎部分を構築する作業が中心です。床や壁の構造物を形成することで、建物全体の骨格を作り上げます。
一方、内装仕上工事は、大工工事で作られた構造物を基に天井や壁、床などの内装部分を仕上げる作業です。

建具工事は、これらの工程が完了した後に行われ、サッシやドア、ふすまといった建具を取り付けることで建物の機能性や快適性を高めます。

こうした点から、建具工事は他の工事と異なり、建物の仕上げ段階における重要な役割を担う工事といえます。
大工工事や内装仕上工事とは異なる専門性が求められるため、建設業許可の取得や専門知識を持つ技術者による作業が不可欠です。

電気工事や設備工事との役割分担

建具工事は建物における快適性や区切りを目的に建具を取り付ける工事を指し、電気工事や設備工事とはその役割が異なります。
電気工事は配線やコンセント、照明といった電力供給システムを整える工事であり、設備工事は給排水や空調システムなど住環境をサポートする設備の設置がその中心です。

これらの工事は建物内部の機能性を高める点では共通していますが、工事範囲や内容は明確に異なります。
建具工事ではサッシ、自動ドア、シャッターなど建具の設置や調整が主な作業となるため、電気工事や設備工事とは目的や施工内容が専門的に分かれています。

このような役割分担により、円滑な施工と高品質な建物が実現します。

実務経験が免除される国家資格等

専任技術者要件の実務経験が免除される国家資格等のうち、代表的なものを一部ご紹介いたします。

  • 1級建築施工管理技士
  • 1級建築施工管理技士補
  • 2級建築施工管理技士
  • 2級管工事施工管理技士補 など

行政書士くにもと事務所
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