建設業許可のさく井⼯事とは
さく井工事とは、地下に深く穴を掘るための特殊な工事を指します。
一般的にはボーリング工事とも呼ばれ、地下水を汲み上げるための井戸の築造や、地熱エネルギーや温泉の掘削、さらに天然資源の採掘など、さまざまな目的で実施されます。
工程には、さく井専用の機械を使用することが特徴で、工事後には揚水設備の設置なども含まれる場合があります。
そのため、建設業許可の中でも「さく井工事業」として区分される業種です。

さく井工事業の許可が必要な工事
さく井工事業は建設業法に基づき建設業許可が必要な業種の一つです。
ただし、すべてのさく井工事で同じく許可が必要というわけではありません。
例えば、ボーリング工事のうち建設目的でない場合には許可は不要ですが、500万円以上の請負金額となる場合や、特定の建設工事目的での作業の場合には「さく井工事業」や「とび・土工・コンクリート工事業」の許可が求められることがあります。
工事に使われる主な機械や技術
さく井工事では、専門的なさく井機械や特殊な技術が活用されます。代表的な機械としては、ロータリードリルやパーカッション式の掘削装置があり、地形や目的に応じて使い分けられます。
また、地中深く掘削する際には、掘削中に崩落を防ぐためのケーシングや、揚水が効率的に行えるよう整備する揚水ポンプなどの設備が使用されます。
さらに、ボーリングログ(掘削層の記録)を取るための計測技術は、地下構造や資源の位置を的確に把握するために欠かせない要素です。
これらの技術と機械の融合により、精密で効果的な工事が可能になります。
インフラ整備と環境保護
さく井工事は、社会インフラを支える重要な役割を担う業種の一つです。
地下に深く穴を掘り、水や資源を取り出す工事であり、これには井戸水の供給や災害時の飲料水供給、温泉施設の設置など、生活に欠かせない機能が含まれます。
日常生活を支える基盤を築く不可欠な工事といえます。
また、環境保護や水資源の利用にも深く関わっています。
地下水資源を活用する井戸築造や還元井工事などのプロジェクトは、水循環の維持や持続可能な資源利用に大きく寄与しています。
観測井工事を通じて地下水の汚染状況を把握し、適切な環境保護対策を講じることが可能です。
このように、さく井工事は環境保護と持続可能性に貢献する点においても、その意義が非常に高いといえます。
実務経験が免除される国家資格等
専任技術者要件の実務経験が免除される国家資格等のうち、代表的なものを一部ご紹介いたします。
- 1級土木施工管理技士
- 1級土木施工管理技士補
- 2級土木施工管理技士
- 2級土木施工管理技士補
- 2級建築施工管理技士
- 2級造園施工管理技士 など
行政書士くにもと事務所
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