建設業許可の鉄筋工事とは
鉄筋工事とは、建設業の中でも鉄筋を加工、組立て、接合することを専門とする工事です。
鉄筋は建物の骨組みを強化するために使用され、特に鉄筋コンクリートの柱や梁に不可欠な素材です。
計図面に基づいて鉄筋を曲げたり、結束したりする作業を行い、それを現場で組み立てます。
また、鉄筋を接合する工程には、ガス圧接継手や溶接継手、機械式継手など様々な手法があります。

鉄筋工事の具体的な作業内容
鉄筋工事の具体的な作業内容は、大きく分けて「鉄筋加工組立て工事」と「鉄筋継手工事」に分けられます。
鉄筋加工組立て工事では、鉄筋を設計図に基づいて曲げたり切断したりし、必要な形状を作り出します。
その後、現場で鉄筋を結束や固定して骨組みを作っていきます。
鉄筋継手工事では鉄筋同士を接続する作業が行われます。
この接続には、ガス圧接継手や溶接継手、機械式継手の技術が使用されます。
それぞれの工法は、工事現場の条件や設計に応じて選択されますが、特に鉄筋継手は構造の安全性に直結するため、熟練した技術と高度な品質管理が求められます。
現場での効率的な作業のために、あらかじめ加工済みの鉄筋を現場へ搬送する工場加工も増えています。
他の業種との連携
鉄筋工事は、建設全体の中で他の業種との密接な連携が必要です。
例えば、型枠工事やコンクリート工事と調整しながら作業を進めることで、効率的かつスムーズな工程管理が可能になります。
特に規模の大きい建築プロジェクトでは、各業種が情報を共有し、進捗や品質を管理することが欠かせません。
この連携が上手くいくことで、工期短縮やコスト削減が実現可能です。
鉄筋工事業は建設業全体の基礎を支えるポジションにあるため、こうした協力体制においても重要な役割を果たしているといえるでしょう。
必要な道具や設備の概要
鉄筋工事では、加工・組立てに必要な工具や設備を揃える必要があります。
基本的な道具としては、鉄筋カッターや曲げ機、溶接機が挙げられます。
また、鉄筋継手工事に必要な設備として、ガス圧接機や機械式継手用の機器も必要です。
これらの道具を適切に選び、安全に操作するための知識と技術を身につけることが重要です。
さらに、工事現場での作業を円滑に進めるためには、材料の保管スペースや移動用の設備も計画しておくことも重要となります。
実務経験が免除される国家資格等
専任技術者要件の実務経験が免除される国家資格等のうち、代表的なものを一部ご紹介いたします。
- 1級土木施工管理技士
- 1級土木施工管理技士補
- 2級土木施工管理技士
- 2級土木施工管理技士補
- 2級建築施工管理技士
- 2級造園施工管理技士 など
行政書士くにもと事務所
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