コラム

建設業許可の熱絶縁⼯事とは

熱絶縁工事とは、建物や設備の熱を特定の範囲内にとどめる、または外部へ逃がさないようにする工事です。
冷暖房設備や冷凍冷蔵設備、動力設備などの熱エネルギーを効率的に利用するため、断熱材や特殊な工法を用いて施行します。
この業種は、快適な居住環境を提供するだけでなく、省エネルギーや環境保護の観点からも重要な役割を果たしています。

熱絶縁工事の主な用途と役割

熱絶縁工事は、主に建物内部の温度を快適に保つために行われます。
住宅の冷暖房を効率的に運用するための断熱工事や、冷凍冷蔵設備における冷気漏れを防ぐための技術が含まれます。

また、工場やプラントでの熱エネルギー管理にも欠かせない分野です。
この工事を適切に行うことで、エネルギー消費量の削減が可能になり、持続可能な社会への貢献にもつながります。

熱絶縁工事で扱う技術と素材

熱絶縁工事では、従来の断熱材に加え、ウレタンを用いた吹付け断熱工法などが普及しています。
この技術は、複雑な形状の部位にも容易に施工でき、高い断熱性を実現できます。

真空断熱材や気泡構造を持つ発泡スチロール素材、高性能なガラスウールなど、用途に合わせてさまざまな素材が選択されます。
これらの技術や素材は、省エネルギー性能の向上につながるだけでなく、作業効率や仕上がりの質にも大きく影響します。

施工例:冷暖房設備や配管の断熱

熱絶縁工事業では、冷暖房設備や配管の断熱施工が主な業務の一つです。
例えば、住宅や商業施設に設置されるエアコンシステムやヒートポンプの配管に断熱材を施す作業が代表的な施工例です。
これにより、配管内の冷気や温気が外部に漏れるのを防ぎ、エネルギー効率を高めることができます。

また、冷凍冷蔵庫や産業用設備で使用される配管やタンクにおける断熱工事も重要です。
ウレタン吹付け断熱などの最新技術が活用されるケースも増えています。

施工工程の流れ

熱絶縁工事の施工工程は、大きく分けて以下のような流れとなります。

まず、設計士や依頼主からの仕様書を確認し、使用する断熱材や施工方法を選定します。
その後、現場にて下地の準備を行い、断熱材を適切に取り付けます。

施工後は検査を行い、隙間や未施工箇所がないかを確認します。
全工程を効率よく進めるためには、事前準備と現場管理が重要なポイントとなります。

実務経験が免除される国家資格等

専任技術者要件の実務経験が免除される国家資格等のうち、代表的なものを一部ご紹介いたします。

  • 1級土木施工管理技士
  • 1級土木施工管理技士補
  • 2級土木施工管理技士
  • 2級土木施工管理技士補
  • 2級建築施工管理技士
  • 2級造園施工管理技士 など

行政書士くにもと事務所
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