建設業許可のガラス工事とは
ガラス工事とは、建築物や工作物にガラスを加工し、取り付ける工事を指します。
この業種は主に「板ガラス」と「加工ガラス」を扱い、その施工範囲は多岐にわたります。
板ガラスはそのままの形状を保つガラスで、窓やショーケースなどに使用される一方、加工ガラスは強化ガラスや複層ガラスといった機能性を高めたガラスを指します。
これらのガラスを建築や内装の一部として取り付ける作業がガラス工事の範囲となります。
この記事でわかること

ガラス工事の作業内容
具体的な工事例
ガラス工事業で対応する具体的な工事としては、主に以下のような作業が挙げられます。
- 窓ガラスの取り付けや交換
- ガラス製の扉や間仕切りの設置
- 防犯ガラスや断熱ガラスの取り付け
- ガラスフィルム工事(UVカットや目隠し、装飾用フィルムなどの貼り付け作業)
対象となる建物や用途
ガラス工事は、住宅やマンションといった居住空間だけではなく、オフィスビルや商業施設、さらには工場や公共施設など多岐にわたる建物で実施されます。
断熱性能を向上させる省エネ、防音や防犯性能の向上、インテリアのデザイン性を高める装飾などに効果を発揮します。
使用されるガラスの種類
一般的に使用されるのが、透明で加工しやすいフロートガラスや、意匠性が高い型板ガラスです。
防犯用途には防犯ガラス、省エネルギーが求められる場所には複層ガラスやLow-Eガラスなどが利用されます。
施工する場所や用途に応じて、最適なガラスを選択することがガラス工事の大切なポイントです。
ガラス工事とその他の専門工事との違い
ガラス工事は、同じ専門工事の中でも特に「精密性」と「デザイン性」が求められる業種です。
建築物全体の耐久性や美観にも影響を与える重要な工事であり、内装工事や建具工事とは明確に区別されています。
建具工事とガラス工事の違い
建具工事とガラス工事は似ているようで、実際にはその作業範囲が大きく異なります。
建具工事は主にドアや窓枠、障子、引き戸などの設置や修繕を行う工事であり、木材や金属、プラスチック等を使用することが多いです。
一方で、ガラス工事は透明ガラスや強化ガラス、ガラスフィルムなどの加工・取り付けに特化した工事を指します。
ガラス工事が建具工事と大きく違う点として、その作業には高度な専門性が求められ、破損リスクに配慮が必要であるということが挙げられます。
内装仕上工事との区別と判断
内装仕上工事は、建物の内部を装飾したり仕上げを施したりする工事全般を指します。
この中には、壁紙の貼り替えや床材の施工などが含まれます。
一方、ガラス工事は建物内部で実施されることも多いですが、窓やパーティションの設置を中心とした業務であり、建設業許可上も明確に区別される業種です。
作業内容が重複している場合でも、ガラスの取り扱いを伴う工事はガラス工事業の範囲として分類されます。
サッシ工事とガラス工事の範囲
サッシ工事とガラス工事は、窓やドアに関連する工事でありながらも、その範囲が異なります。
サッシ工事は主にアルミフレームやスチール枠などの設置に焦点を当てた工事であるのに対し、ガラス工事はその枠に取り付けるガラス部分の施工を指します。
両者は連携して作業するケースが多いですが、建設業許可の業種区分上では別々の許可を取得する必要があります。
特に、税込500万円以上の工事を請け負う場合には、これらの区分を十分理解しておくことが重要です。

ガラスフィルム工事の役割と重要性
ガラスフィルム工事の内容と種類
ガラスフィルム工事は、建物の窓ガラスや仕切りガラスなどに特殊なフィルムを貼り付ける工事を指します。
このフィルムは、遮熱や断熱、防犯効果、紫外線カット、防眩効果などを目的として使用されます。
用途に応じて、断熱フィルム、防犯フィルム、装飾フィルム、日射調整フィルムなどさまざまな種類が存在します。
これらの工事は「ガラス工事」の一環とみなされ、適正な施工技術だけでなく建設業許可が求められる場合があります。
施工現場でのガラスフィルムの役割
ガラスフィルムは、施工現場や建築物において重要な役割を果たします。
防犯ガラスフィルムは窓ガラスを割れにくくすることで防犯性を高め、災害時には飛散防止性能を発揮します。
遮熱・断熱フィルムを使用することで冷暖房効率が向上し、省エネルギー化が可能です。
一方、装飾フィルムは、ガラス面にデザイン性を付加し、空間の美観を高める効果があります。
これらの役割から、ガラスフィルム工事は快適性や安全性、デザイン性を向上させる重要な施工といえます。
防犯ガラスフィルムの活用事例
犯罪対策としては、防犯性能を持つガラスフィルムの需要が高まっています。
特に店舗や住宅の窓ガラスにおいては、強化ガラスと同等の安全性を短期間で付与できるとして注目されています。
例えば、開店前に窓全体に防犯ガラスフィルムを施工し、ガラスが割れにくい状態を実現しました。
その結果、窃盗や器物破損の被害が大幅に減少し、施設管理者が防犯面で安心感を得るとともに顧客からの信頼も向上しました。
環境配慮と省エネ性能の向上
近年、環境意識の高まりとともに省エネ性能を持つエコガラスの需要が増加しています。
エコガラスには断熱効果が高いものや遮熱性能を持つものがあり、建物の省エネルギー化を実現します。
これらは住宅やオフィスビルだけでなく、公共施設や商業施設にも広く採用されており、地球温暖化対策として重要視されています。
ガラス工事業においても、こうした特殊なガラスの加工や施工は専門的な知識と技術が求められるため、業界全体で重要な分野となってきています。

愛媛県の建設業許可は行政書士くにもと事務所
ガラス工事業は今後、さらなる技術革新が求められる分野です。
防犯性能を強化したガラスや、再利用可能な材料の活用といった、サステナビリティに配慮した技術の導入も重要であり、このような必須技術の習得と普及は、ガラス工事業の未来を切り拓く鍵となります。
また、省エネ技術の進歩に対応した断熱性能向上や、ゼロエネルギー建築への寄与が期待されるだけでなく、スマートセンサーを搭載した高機能ガラスの普及による新たな応用範囲の拡大も、今後ますます進んでいくでしょう。
実務経験が免除される国家資格等
営業所技術者要件の実務経験が免除される国家資格等のうち、代表的なものを一部ご紹介いたします。
- 1級建築施工管理技士
- 1級建築施工管理技士補
- 2級建築施工管理技士
- 登録硝子工事基幹技能者 など

特定行政書士 國本司
行政書士くにもと事務所
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