コラム

建設業許可の石工事とは

石工事には、石材を加工して積み上げたり張り付けたりすることで工作物を築造する工事などが該当します。
この工事には、コンクリートブロックや擬石などの取り付けも含まれ、そのため、石工事は構築物の基盤や外装を支える重要な役割を果たしています。

石工事は建物や構造物の基盤や外観を構成する重要な工程であり、他の工事との密接な連携が不可欠です。
例えば、土木工事では法面処理や擁壁設置時に石工事が関与し、また、建築工事ではタイル工事やれんが工事などの分野と協力し、完成品としての一体感を生む重要な役割を担っています。

このように、役割分担を明確化し他工事と調和しながら作業を進めることが、効率的かつ高品質な施工の実現に繋がります。

石材を取り扱う工事の特徴とは

石材を取り扱う工事には、その素材特有の特性を最大限に活かす技術が求められます。
例えば、天然石材では、素材ごとに異なる硬さや模様に合わせて加工を行う必要があります。
一方、擬石やコンクリートブロックでは、規格化された材料を用いるため、精確な設置技術と美しい仕上げが重視されます。

石工事では耐久性と美観を両立させることも非常に重視されています。
石材の重量や形状を考慮した積み上げ技術や張り付け技術、加えて仕上げの研磨や目地処理など、各工程での配慮が不可欠です。
こうした特性を生かすことで、石工事は建設物の長寿命化と美しい外観を実現する大きな役割を担っています。

擬石やコンクリートブロックの取り付け

石工事の代表的な施工内容の一つに、擬石やコンクリートブロックの取り付けがあります。
擬石とは、天然の石材に似せて作られた人工的な建材で、コストの抑制や施工の効率化が期待できます。

また、コンクリートブロックは強度や耐久性が高く、インフラ工事や建材として幅広く活用されています。
これらの取り付け作業は、建造物の基礎部分や外壁など、重要な構造要素の形成に貢献するため、正確で高い技術が求められます。

建築資材としての石材のメリット

石材は強度が高く、長期間にわたり使用できるため、建築資材として非常に優れています。
自然の美しさを持つ石材は重厚感と高級感を演出するため、商業施設や公共空間のデザインにも多く使用されます。

さらに、熱や湿気に強いという特徴もあり、火災や気候条件に対する耐性が求められる建築物において安心して使用できる材料となっています。
石工事業者がこのようなメリットを理解して施工を行うことで、建築物全体の付加価値を高めることが可能となります。

実務経験が免除される国家資格等

専任技術者要件の実務経験が免除される国家資格等のうち、代表的なものを一部ご紹介いたします。

  • 1級土木施工管理技士
  • 1級土木施工管理技士補
  • 2級土木施工管理技士
  • 2級土木施工管理技士補
  • 2級建築施工管理技士
  • 2級造園施工管理技士 など

行政書士くにもと事務所
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