コラム

建設業許可の塗装工事とは

塗装工事とは、塗料や塗材を使い、建造物や構造物などに吹き付けたり、塗り付けたり、張り付けたりする作業を指します。
建設業許可においても「塗装工事業」として区分され、建物の美観を高めるだけでなく、耐久性や防錆性を向上させるといった重要な役割を果たしています。
住宅の壁面塗装、橋梁の防錆工事、路面標示工事など、さまざまな分野で利用されています。

塗装工事は、単なる見た目や装飾だけに留まりません。
特に、建物や構造物における塗装は、防水・防錆効果や紫外線からの保護、劣化防止などの機能を備えています。

また、路面標示などの塗装工事は、交通安全を守る上で欠かせない要素となります。
ライニング工事や鋼構造物塗装工事といった特殊な施工では、長寿命化や機能性の向上に寄与することから、社会基盤を支える非常に重要な分野として位置づけられます。

塗装工事の主な種類と方法

塗装工事にはいくつかの種類と施工方法があります。
一般的には以下のような方法が挙げられます。

吹き付け塗装

スプレーガンや機械を使用して塗料を吹き付ける方法です。
広い面積を効率よく施工でき、均一な仕上がりが特徴です。

塗り付け塗装

刷毛やローラーを用いて塗布する方法で、細かい部分や複雑な形状の施工に適しています。

はり付け塗装

壁面に布を張り、着色仕上げをする工法や、ライニング工事などが挙げられます。
装飾性と機能性を兼ね備えた方法でもあります。

塗装前の下地調整工事

塗装工事において、施工前の下地調整工事は最も重要な工程の一つです。
下地調整が不十分なまま塗装を行うと、塗料の剥離や仕上がりのムラが発生する可能性が高くなります。

ブラスト工事では、錆や汚れを完全に除去し、表面を均一に整えることで塗料の密着性を向上させます。
また、ヒビ割れや傷がある場合には、補修作業を徹底的に行う必要があります。

このような下地処理を丁寧に行うことが、塗装工事の品質を左右すると言っても過言ではありません。
結果的に塗膜の耐久性が増し、施工箇所の長寿命化に繋がります。

最新技術やエコ塗装

近年においては、塗装工事では環境意識の高まりを受けて、最新技術やエコ塗装が注目されています。
例えば、低VOC(揮発性有機化合物)塗料は、環境負荷を軽減し、施工する労働者の健康にも配慮した製品です。

また、自己修復機能を備えた塗料や高耐久性を持つ機能性塗料も開発されており、建物や構造物の寿命を延ばす効果が期待されています。
このような技術の進化を通じて、塗装工事はより効率的かつ環境に優しい方向へと進化しています。

実務経験が免除される国家資格等

専任技術者要件の実務経験が免除される国家資格等のうち、代表的なものを一部ご紹介いたします。

  • 1級土木施工管理技士
  • 1級土木施工管理技士補
  • 2級土木施工管理技士
  • 2級土木施工管理技士補
  • 2級建築施工管理技士
  • 2級造園施工管理技士 など

行政書士くにもと事務所
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